院長:和田 龍彦 (医学博士)

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医学博士(岡山大学医学部)
ノーベルバイオケアインプラント認定医
オステムインプラント認定医

はじめまして、ワダ歯科クリニック院長の和田龍彦と申します。昭和62年に開業以来、歯科医療を通して皆様の健康に少しでもお役立て出来ればと頑張って参りました。今後は残された歯科医師人生を患者様に捧げますので、どうか宜しくお願い致します。

 



●●Dr.ワダの健康コラム●●

★かみ合わせの崩壊とインプラント治療★

☆かみ合わせはなぜ崩壊する☆


 歯科医を四十年以上続けていると、歯を失ってかみ合わせが崩壊していく過程が、手に取るように分かってくるから不思議です。
永久歯の中で一番虫歯になりやすいのは、六歳ごろ最初に生えてくる、奥から一番目の臼状の歯、つまり第一大臼歯です。
 この虫歯を放っておくと、歯髄まで虫歯菌に感染して、神経を取る羽目になり、歯が非常にもろくなってしまいます。そうなると、かぶせや詰め物をしても、十年以内にやり直しになる場合が多いのです。特に、かぶせを外したときには、すでに歯全体が虫歯菌に侵され、保存不可能となり、抜歯を余儀なくされるケースがほとんどです。
 歯を抜くと欠損ができるので、多くの場合は、両隣の歯を削って、そこに義歯を橋のように架けるブリッジ治療をします。このブリッジの平均寿命は、約八年です。
 欠損した歯の両隣の歯二本を土台にしてブリッジを支えるため、この二本の歯には、欠けた歯を含め三本分の力、つまり1.5倍の力がかかることになります。よって、土台となった歯もどんどん破壊されていくことになるのです。
 この負の連鎖は繰り返しながら次第に加速し、初めに右が悪くなると、次には右側をかばうように左かみになるため、左側の負担が大きくなり、しまいには左右とも悪くなってしまいます。そうなると、奥歯でかめないために前歯のみでかむようになり、歯が開いて出っ歯ぎみに揺れ始め、これまた抜歯という運命をたどってしまいます。


☆インプラント治療とは☆


 次々と歯を失うこの悪循環から脱却するには、まず、臼歯の手入れと治療が肝要です。しかし、不幸にも臼歯を失った場合には、「奥歯できちんとかむ」ということを取り戻すために、最善の選択技の一つと思われるのがインプラント治療です。
 インプラント治療とは、あごの骨の中に、歯根の代わりとしてチタンインプラント体を埋め込み、その上に人工の歯を作製してかみ合わせを回復する方法で、日本に導入されて約二十年がたちます。
 臼歯に限らず、すでに口の中にブリッジが存在する場合でも、欠損部分にインプラントを入れることによって、おのおのの歯を独立した歯にすることが可能となります。この場合、ブリッジをすべて外すか、欠損部分だけを切断して、そこにインプラントを入れることで、ブリッジの土台となっている歯の寿命が格段に延びます。
 また、インプラントは、長期間の耐用が科学的根拠に基づいて実証されており、自分の歯と同じように、しっかりかむことができるようになるメリットは大きいと思います。インプラント先進国であるスウェーデンやアメリカでは、今や欠損部治療にはインプラントが第一選択となっているのです。
 もちろん、インプラントは一歯欠損から無歯顎まで対応可能であり、かみ合わせの崩壊を防ぐ一助として、インプラント治療を導入する時代になってきているのです。
 ただ残念なことに、この治療には健康保険が適用されないのです。専門の歯科医師とよく相談したうえで、その利点、欠点、治療後のケアの大切さを十分理解し、従来の入れ歯やブリッジと比較しながら、治療の選択技の一つとして、インプラントを検討されてみてはいかがでしょうか。